「年の瀬に橘から思う」
師走、12月2日〜6日のころ
七十二候では「橘始黄(たちばな始めて黄ばむ)」という。
橘は古い時代から日本にあるミカンの一種。
かつてはミカンを総称してそう呼ばれていたそう。
そのまま食べるには酸っぱいが、爽やかで香り高い。
文化勲章の意匠であり
「不老長寿」「悠久の繁栄」「栄誉」を願う縁起のよい常緑低木である。
その実が黄色く色づき始める。
暮らしでは年の瀬を感じ始めるころ。
数多の人が1年の締め括りに勤しむ。
そこでは振り返り、決算し、反省し。
この一年、私はどうであったか。
なんか、年始に目標をたてていたような。
忙しい最中、ふっと一人の時間ができると、そんなことを思う。
けれども、ボーナスや表彰や、なんやら賞と無縁なところ
とりわけ自分の心の内でこっそり決めたことは
誰かが評価してくれるわけでなく
忙しさにかまけて、せっかく思い出した「始めの思い」は霧散してしまう。
忙しい、忙しい、いつも忙しい。
気がつけば1年はあっという間。5年10年もその勢い。
五十路を前に思う。
そろそろ、心の内でこっそり決めたこと、自分で評価してやろう
季節を感じながら
1年1年を自分のためにも大切に暮らそうと。
「橘始黄(たちばな始めて黄ばむ)」ころ
その実を見るたびに自分だけの賞をあげようか。
これからずっと年の瀬は、きっと爽やかで酸っぱい。
−−−
寒い冬こそ、橘をあなたにも。
「陽光のもと橘の栄誉香り、常緑樹の命輝くことを讃えて」
※画像は和ハーブタロットの「太陽」のカード。
ここでは、タチバナは「太陽の正位置」の和ハーブ。
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